平成二十九年一月場所初日観戦記
幕内取組・三(平成29年 1月 8日)
| 平成二十九年一月場所初日観戦記 幕内取組・三(平成29年 1月 8日) |
 |  | ○貴ノ岩(浴びせ倒し)石浦● 両足跳びの石浦上体を下げて右で肩を突き、次いで左下手を探ったが取れない。貴ノ岩は右肩を出して右を差しにいき、石浦がまた頭を下げて左下手前褌を取り右で絞ろうとすると、左を入れた貴ノ岩右で肩越しに上手、休まず左から起こそうとし、石浦が黒房に下がって腰を据えんとしながら反ると貴ノ岩左を抜いて肩を突きにかかり、右突き落としにいこうとした石浦を黒房に押し潰した。 |
 |  | ○魁聖(押し倒し)千代の国● 千代の国左を固め加減に低く当たり、突っ張って額で当たり左でおっつけんとしたが左は甘く、左横褌を取って右で頭を押さえながら出し投げ気味に左に廻り、右喉輪で突き上げる。魁聖左外筈で応戦、千代の国がまた額で当たって左でおっつけんとすると魁聖覗かせた右を返す。千代の国さらばと左首投げで振るが、魁聖すかさず左上手、右を大きく返して東に出んとする。千代の国また左首投げで振り、次いで右筈で押し上げて上手を切ったが、魁聖右を突きつけて崩し、右から左と覗かせ、千代の国の左突き落としに対し体を突きつけて雪崩れ込み、東に押し倒した。 |
 |  | ○北勝富士(突き落とし)碧山● 北勝富士やや左に踏み込んで額で当たり、右で肩を突きながら左でおっつける。碧山両腕を下から出し、右を覗かせて左腕で北勝富士の右腕を押し上げんとしながら赤房に進むが、北勝富士が右喉輪を外さず抗うと、碧山は突っ張らんとしながら右足を下げたところ余計に流れ、北勝富士が右を肘に宛がうと碧山右膝から崩れて土俵中央白房寄りに坐り込んでしまった。 |
