平成二十九年一月場所初日観戦記
そ の 十三(平成29年 1月 8日)
小兵の石浦は前場所10連勝して話題になったが、相手の研究不足の感が強く、終盤戦は骨っぽい相手に日々粉砕され続けた。 中軸に上がって最初に迎えた相手が、だんだん骨っぽくなってきた貴ノ岩、これは試金石として恰好の一番だ。左下手が欲しい石浦だが取らせてくれない。 それでも差し勝って下手を取ったが、貴ノ岩の左に石浦の右が完敗で、がら空きになって絞れもしない。これでは捻りにもいけないし、頭を突っ込んだ効果もない。 結局肩を突かれて潰されてしまった。動きの速さで星を取れる人だが、潜る技術は里山と比べかなりの見劣りがする。
千代の国は28年の一年間で失地を取り返し、勢い良く猛攻を仕掛けたが、魁聖ズブリ右を入れる。それでも左首投げで 2度傾けて左上手も切った千代の国だったが、 あの巨体を突きつけられて東に屈した。存分に取った千代の国、防戦に廻った。
もう 1年以上右足首痛に苦しんでいる妙義龍、この日も右足が反応せず両手から落ちる。このときの琴勇輝の手の位置が位置だっただけに物言いがついたが、 頭を掴んだだけだった。
貴賓席では八角理事長が緊張しながら待っている。前半戦の最後、東はいかにも動きやすそうな体の千代翔馬、西は動きの速さ鋭さで不動の評価を贏ち得た嘉風。このときの東の控えは北勝富士のみ、西の控えは琴勇輝のみ、いずれも勝ち残り。
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幕内取組・三
幕内取組・四
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