平成二十九年一月場所初日観戦記
そ の 十二(平成29年 1月 8日)
顔触れ言上の時間もなく、中入後取組のスタート。まずは新入幕の千代皇が得意の右四つに組んで大砂嵐を吊る。この吊り寄りは千代皇の十八番だ。 しかし大砂嵐も得意は右四つ、痛む膝を抱えながら俵に詰まるや右に打っ棄りにいく。右差し手が浅かった千代皇振り出されて逆転負け。
少し減量効果が出てきた逸ノ城は動きも軽やかに千代鳳を降す。減量効果が欲しい臥牙丸だが、こちらは腕を目いっぱいに伸ばしたが腰まで伸びている。 そしてあえなくゴロリだった。何度も首を捻る臥牙丸の落胆ぶり。
千代皇と並んで新入幕は、佐藤改メ貴景勝。出足で一気にというタイプではなく、落ち着いて押していくタイプのようだ。長身ではないが、立ち合いはまだ腰高だ。 相手は錦木、どちらかというと胸を出して立つ人。貴景勝としては当たっていきやすい相手だと思った。ところがまるで呼吸が合わず、貴景勝突っかけたあとの 2度目、 これまた貴景勝突っかけると、錦木その場でぬっと立った。貴景勝は逆に入られてしまったのだった。
輝は、だんだん足幅が狭くなってきているように思われる。すり足の稽古も求められるが、足腰の強さそのものが追いついていないのではないだろうか。 堅固な蒼国来との差がありすぎる。
(以下次頁)
幕内取組・一
幕内取組・二
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