平成二十九年一月場所初日観戦記
そ の 十一(平成29年 1月 8日)
初日ということで、賜盃と優勝旗の返還。鶴竜の場合、返還した賜盃を取り戻すまでの間、意外に大きな怪我をしてそれを癒やすのに手間がかかっている。 この場所こそすぐに取り返したかったが、またまた負傷休場という結果に。
優勝額の除幕は、 9月に全勝した豪栄道が先。前日の贈呈式でも緊張気味だった豪栄道だが、何と賞状の読み始めより早く豪栄道、土俵中央に進んでしまった。 いくらなんでも焦りすぎというもの。ということで除幕なのだが、鶴竜の額がこの見え方なので、豪栄道のは推して知るべし…
そしてテレビに映らない、 1月ならでは見ることのできない表彰式は、報知新聞制定の年間最優秀力士賞。今回は横綱日馬富士が受賞することになった。 確かに選定は難しかったろうと思う。優勝数で見れば白鵬 2回で琴奨菊・日馬富士・豪栄道・鶴竜が各 1回なのだが、年間最多勝は稀勢の里で、 日馬富士以外の優勝者は 1年のうち半分がパッとせず、稀勢の里は優勝の有無の違いで漏れたということになろう。 もう 1つ、中日スポーツによる幕内最優秀新人賞は、御嶽海となった。こちらも確たる選定基準を調べていないが、御嶽海か正代か、ということにはなるだろう。
今気づいたが、日刊スポーツの年間三賞は、いつ消滅したのだったか。
(以下次頁)
前頁へ
前画面に戻る
次頁へ
