平成二十九年十一月場所初日観戦記
幕内取組・五(平成29年11月12日)
| 平成二十九年十一月場所初日観戦記 幕内取組・五(平成29年11月12日) |
 | ○豪栄道(押し出し)貴景勝● 貴景勝額で当たって左で肩を突きながら右腕で胸を押そうとしたが、最初から腰を引いて引き落とす気満々、右に下がって左で首を引く。豪栄道は右も差せず左前褌も取れなかったが、引きに乗じて左手を廻しに上から掛けながら右で廻しを押し、白房に押し出した。 |
 | ●稀勢の里(押し出し)玉鷲○ 稀勢の里右で張って立ったが玉鷲立たずやり直し。二度目・三度目は稀勢の里立たずやり直し。四度目、稀勢の里右で張って左を差すと玉鷲額で当たろうとしたが左肩の上に抜け、右で抱えて白房に下がるなり左腕で胸を押し上げる。稀勢の里やや腰が後ろに落ちて左差し手も浅くなる。玉鷲右で喉を押すと稀勢の里左おっつけで外して正面に崩し、右で張って左筈、右で肩を押す。玉鷲左足で堪えて右で突き、左に廻って左おっつけ右喉輪、額でかまして両手で喉を押し、左喉輪右で胸を押し上げて完全に浮かせ、左喉輪右外筈で黒房に攻め込んで押し出した。玉鷲左の手着きなし。 |
 | ●琴奨菊(上手出し投げ)白鵬○ 白鵬先に立ち右肩で当たって右を差そうとしながら左でおっつけると、琴奨菊は右差し左前褌狙い、右を返して左で上手を探るも取れず、巻き替えんとする。白鵬右でおっつけながら左上手を取り、琴奨菊に左を入れさせず、機を見て左上手出し投げ、右で頭を押さえて向正面赤房寄りに転がした。 |
 | ●日馬富士(叩き込み)阿武咲○ 阿武咲右手を出して肩を突き、額で当たって左を筈にする。日馬富士額で当たって左右で挟みつける恰好をしたが腰が浮き、右左と喉を突いたが左筈で押さえられて右左と足が流れ、阿武咲が左で頭を押さえつけると日馬富士左右と土俵に手を着き土俵中央東寄りに敗れた。 |
