平成三十年九月場所初日観戦記
そ の 十(平成30年 9月 9日)
右相四つの大奄美と旭秀鵬、右かち上げから盛んに起こそうとしたのは旭秀鵬だったのに、旭秀鵬の方が起きていた。現在の大奄美はもはや十枚目で取るような力士ではない。
協会御挨拶は、横綱から小結まで誰も欠けずに土俵に並ぶ。この顔触れが翌々週にも変わらぬままか、このところの状況ではかなり心許なくもあった。
十枚目最後の一番、前に引き、後ろに押し、そして前に引いた安美錦の揺さぶり勝ち。妙技とは言えないが、攻撃力がまだ残っている安美錦だからこそ決まる。
幕内の土俵入り、東は北勝富士あたりから大きく沸き始め、前場所優勝の御嶽海で最高潮かと思いきや、豪栄道の方がまだ上だった。 西はまんべんなく声が掛かっていたように感じたが、選べば安・栃ノ心の両大関と琴奨菊・嘉風ということになろうか。
(以下次頁)
十枚目取組・四
前頁へ
前画面に戻る
次頁へ
