令和二年一月場所初日観戦記
そ の 九(令和 2年 1月12日)
白鵬の太刀持ちは炎鵬だった。つまりは化粧廻しをつけ替えたということで、嘗ては旭天鵬あたりがやっていた。 つけ人たちとのチームワークが試されるが、入幕後 1年経たない炎鵬チームは果たして円滑にできたのだろうか。 初日なので、炎鵬がいた西の幕内土俵入りのすぐ次は、横綱の中でいちばん上の東横綱白鵬の土俵入り、時間的余裕は少なかったろう。
ついでに記しておけば、現伊之助は土俵入りを引くときと取組を裁くときとで、装束と軍配を替えている。これもまた珍しい。
鶴竜の太刀を持つ正代、なかなか立派な務め振り。大兵だからということではなく、型がしっかりしている。 炎鵬の太刀持ちも前場所よりは良くなったのだが、まだ肘の張りが物足らず、歩いているときには肘がさらに下がってしまう。 露払いの位置取りだが、霧馬山は標準的かと思うのだが、照強は横綱に近すぎるのではなかろうか。土俵に上り、ついつい土俵中央向きに歩いてしまっているのだろう。 以前、朝乃若だったと記憶するが、近すぎて曙に注意されたことがある。
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