令和二年九月場所千秋楽観戦記・十枚目取組・二

令和二年九月場所千秋楽観戦記
十枚目取組・二(令和 2年 9月27日)

	●大翔丸(押し倒し)千代の国○ 　千代の国先に立って左で張ったあと左右を固めてかち上げ左で一つ喉を突き、大翔丸が何とか宛がわんとすると千代の国左から入ろうとし、大翔丸が右で首を引くところ千代の国両筈で東に押し進み右に押し倒した。
	●美ノ海(寄り切り)大奄美○ 　両者額で当たり合い、美ノ海は右かち上げ気味の恰好、左でおっつけんとする。大奄美右を差そうとしながら左でおっつけ、美ノ海嫌って右を手繰ると大奄美ついていき、美ノ海左右と腕を振り下ろして額で当たり右差し左で前褌を取ろうとすると、大奄美右を覗かせて起こし、西に寄り切った。
	○千代翔馬(下手投げ)錦富士● 　千代翔馬右でかち上げ、体勢を下げて左を差すと、錦富士やや面喰らって右から小手に振るが、千代翔馬右で張って両筈で突き上げるのを繰り返し、右で首を引いて白房に下がり、左から去なして錦富士の右につき左下手を深々と取り、下手投げで土俵中央に裏返した。
	●王輝(押し出し)千代丸○ 　王輝かなり早く突っ込んで額で当たり右筈左でおっつけんとしたが、千代丸受け止めて些か無雑作に押し返すと王輝堪えられず、左に引き落とさんとするのみで東に押し出された。