令和三年五月場所七日目観戦記
幕内取組・三(令和 3年 5月15日)
| 令和三年五月場所七日目観戦記 幕内取組・三(令和 3年 5月15日) |
 | ○輝(押し出し)宝富士● 宝富士先に立って左を固めると輝右を固め加減に額で当たって左筈右おっつけ、宝富士も右でおっつけて押し合い。宝富士右を割り込んだが左が使えず、右を抜いてまたおっつけんとしたが逆に左筈に宛がわれ、宝富士が左を抜いて前褌を探るところ、輝両筈で正面黒房寄りに押し出した。 |
 | ●栃ノ心(寄り切り)遠藤○ 栃ノ心右でかち上げて左腕で喉を押し上げるが、低く当たった遠藤左腕ではね上げて右おっつけ、次いで左から右と差し、栃ノ心の右小手投げに左を突きつけ、東に進んで右でも前褌、東土俵青房寄りに寄り切った。 |
 | ●英乃海(寄り切り)逸ノ城○ 英乃海左を向いて当たりながら両差しを狙うと逸ノ城立つなり左前褌を取り、次いで右前褌も探ってなかなか取れず、右で首を巻いて左上手投げを打ったあと右前褌を探るがまた取れない。英乃海は二本とも入り切らず動けない。逸ノ城やや左に飛んで右を巻き替えんとし、入らずなおも右前褌狙い、届かないので右からおっつけながら白房に出んとする。英乃海堪えると逸ノ城なおも右前褌を探るが取れず数呼吸、英乃海取った右下手から起こそうとするが逸ノ城動かない。逆に英乃海の上体が起きたので、逸ノ城右で前褌を遂に取る。英乃海体勢悪く左を抜くが、引きつけられて白房に寄り出された。 |
 | −阿武咲(同体)翔猿− 翔猿左で肩を突き右おっつけ、阿武咲が突っ張らんとすると翔猿その下に入って右左と入れ、左で四ッ辻を取る。阿武咲が右を首に巻くと翔猿左下手投げにいくが体の開きがなく、阿武咲が右で首にしがみつくと、阿武咲の両腕と翔猿の右腕とがほぼ同時に土俵に落ち、庄太郎は阿武咲に軍配をあげたが赤房二子山審判(雅山)から物言いがつき、同体取り直し。 |
