令和三年五月場所十四日目観戦記
そ の 十二(令和 3年 5月22日)
御嶽海は当たり勝って両差しを狙いながら攻めていき、その後右をおっつけに替えて起こし上手を取った。足が止まってもなお両差しに拘って動けなくなってしまうのが御嶽海の欠点だが、 足が動いているうちにおっつけた方が攻めの威力が生まれそうな気がする。ちなみに相方、この一番のあと、「生で聴く容堂さんはいいですね〜」とのこと。
さていよいよ、勝てば連続優勝、返り大関の照ノ富士が西花道から入場してきた。土俵上は、 2大関を喰った豊昇龍が元大関の安に初めて挑む対戦。 豊昇龍の当たりもなかなかの鋭さだったが、安当たって右からおっつけると豊昇龍起こされてしまい、為すがままに攻め込まれ這わされた。 ガッチリ受け止めた大盤石の安であった。
東の控え、遠藤はいつもの通り泰然として控える。このあと、控えには貴景勝と正代の両大関が入る。朝乃山が欠けた今、遠藤は実績を積んでいるとはいえこの場所 8枚目なので大抜擢といえるが、 前日貴景勝を降して星争いを掻き廻しているし、全く見劣りしない。
土俵が整えられて、残りは 3番。大関取りの地固めをしたかった隆の勝、この場所は右足が出てこず、この日も両差しになったのに逃げられて潰される。 二桁勝てばというこの場所で逆に二桁負け、大関狙いは完全に仕切り直しである。
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幕内取組・四
幕内取組・五
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