令和四年一月場所二日目観戦記
十枚目取組・四(令和 4年 1月10日)



○荒篤山(叩き込み)松鳳山●

 松鳳山右で張って左肩で当たり左差し、荒篤山嫌って突きながら下がって離れると松鳳山再度右で張って左肩で当たったが、左肩を突き落とされてつんのめり、右手から赤房に落ちた。
●輝(寄り切り)琴勝峰○

 琴勝峰頭を下げて立ち右で横褌を求めながら左腕ではね上げんとし、輝が突っ張ると琴勝峰宛がいながら堪え、左から大きく去なして離れ、互いに額で当たって輝突っ張らんとすると琴勝峰左ではね上げ、輝下から押そうとすると琴勝峰体勢を上げず右を入れ下手、輝応じて左上手を取るがやや深い。琴勝峰右に廻り、左で絞ろうとし、次いで左上手を欲しがる。一呼吸、輝赤房に出んとすると琴勝峰右下手投げで振って腰をぶつけながら向正面に寄り、再度右下手投げで振って左を巻き替え、赤房に寄り切った。
○錦木(突き落とし)武将山●

 両者額で当たろうとし武将山左外筈から右喉輪、次いで突っ張るが、錦木全く動ぜず右喉輪突き、武将山左腕ではね上げて右喉輪左を筈にするが、錦木右腕で喉を押し上げて左からおっつけると、武将山左足を軸に引っ繰り返った。

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