令和四年九月場所十三日目観戦記
そ の 十二(令和 4年 9月23日)
左上手一本の栃ノ心、右から抱えて抜き上げようとすると、両下手の隠岐の海堪えて吊り返そうとするが、 隠岐の海の右足が上がっただけの競り合いは、全くの五分で観衆喜ぶ。栃ノ心一度上手投げで振ってから右を差そうとすると隠岐の海入れさせず再び両差しになるが、 左を殺されて動けず投げ倒された。怪力と非力の闘いは怪力に凱歌。
離れたい阿武咲は、離されて往生。左喉輪で押さえられて右をズブリと差される完敗、何もさせてもらえなかった。
碧山は不調で冴えていない。待ち切れないで塩を撒いて土俵に入る。相手が照強なのが念頭にない。塩をかぶってしまう。 ところが照強も冴えていない。塩をかぶった碧山の上体に触れることもできず這わされる。筆者も冴えていない。塩をかぶった場面が撮れていない。
遠藤は右で絞って体勢を下げるが、竜電に右上手を取られて左前褌が生きず、下手出し投げにつけ入られて追いやられた。 低さ比べなら竜電も負けない。体勢をつくられて挽回できなかった遠藤。
王鵬この日も右が鈍く、何もしていないときに左下手を取られ、立ち腰で出て右前褌を取られる。隙のない佐田の海と隙だらけの王鵬、 相手の左と争う稽古台はいないものか。
(以下次頁)
幕内取組・二
幕内取組・三
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