令和五年九月場所初日観戦記 幕内取組・三(令和 5年 9月10日) |
○琴恵光(掬い投げ)平戸海● 平戸海拳もおろせずやり直し。平戸海自分の呼吸に拘泥して突っ込み左で胸を突きながら両差しになろうとしたが、琴恵光右差し狙いの恰好で受けるなり左から去なし、琴恵光が右で喉を押し上げんとすると琴恵光右で小さく張って右差し、左でおっつけ、平戸海が左上手を引いて右を差すと琴恵光東に出んとしながら左上手を取って青房に寄り、左を離して右掬い投げにいき、体をぶつけて裏返した。 |
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○高安(押し出し)王鵬● 安左肩で当たると王鵬は右肩を出し加減にしながら額で当たって左で胸を突くが、安左喉輪右で宛がったあと両手で喉を押す。王鵬脆くも腰が立ち、安の右喉輪突きを手繰ろうとしてよろめき、黒房に押し出された。 |
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○阿武咲(押し出し)竜電● 呼吸合わず竜電立ってやり直し。両者額で当たって左でおっつけ合ったあと阿武咲左喉輪から突っ張って攻める。竜電これを宛がって左に廻るが阿武咲左喉輪で青房に押し込み、左に引き落として崩そうとする。竜電喰わず左右と喉を攻めると阿武咲左で宛がって右喉輪、竜電左おっつけで外すが阿武咲左喉輪で突き放し、竜電が右に廻ると阿武咲右から去なし、左喉輪突きのあと右喉輪で押し上げ、竜電が西から黒房に廻らんとするところ阿武咲右に引き落として大きく泳がせ、竜電が辛うじて立ち直ると阿武咲左で胸を押し上げ、さらに二度左で胸を押し上げながら右を廻しに宛がって東に押し切った。 |
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○豪ノ山(押し出し)湘南乃海● 呼吸合わず豪ノ山立ってやり直し、次いで豪ノ山立てずやり直し。豪ノ山ぶちかまして左筈右おっつけの恰好になろうとしたが、湘南乃海やや右に立って左を差し、右で抱えて胸を合わせ、正面黒房寄りに出た。豪ノ山左を大きく上げ、左に逃れて腰を落とし両筈、湘南乃海忽ち浮いてまともに引き、ついていった豪ノ山正面青房寄りから白房をさして突撃、さらに向正面に追って押し出した。 |