令和六年三月場所九日目観戦記
十枚目取組・二(令和 6年 3月18日)
| 令和六年三月場所九日目観戦記 十枚目取組・二(令和 6年 3月18日) |
 | ●紫雷(突き落とし)千代栄○ 紫雷右で張って左を差そうとすると千代栄右おっつけ左喉輪突きから突っ張り、右から撥き、右左と突く、紫雷左肩を出して左を差すと千代栄振りほどいて突っ張り、紫雷が堪えて右で前褌を取り左を入れんとすると、千代栄右で肩を押さえながら赤房に下がり、額をつけて左おっつけ右で肩を押さえ、左に廻り、一呼吸して左に開いて突き落とし、白房に紫雷を捻じ伏せた。 |
 | ●北はり磨(送り出し)玉正鳳○ 玉正鳳左で張って右差し左上手を求め、右筈の北はり磨が左に廻ると玉正鳳突っ張りに切り替え、北はり磨が左でおっつけながら左に廻って手繰ろうとすると玉正鳳許さず向き直り、右で一突きするや左に飛んで右に透かし、白房に送り出した。 |
 | ●武将山(押し出し)志摩ノ海○ 両者額で当たって左おっつけ右で肩を突き、押し合いから武将山嫌って左去なしで揺さぶり突っ張る。志摩ノ海宛がうと武将山右を網打ちの形で引いて白房を左に廻り、左筈で赤房に押す。志摩ノ海体勢を下げ左前褌を探ると武将山嫌って左に廻り、頭をつけ合って両者左おっつけ右で肩を押さえ、志摩ノ海が少し押し勝つと武将山左でおっつけながら左に廻り込み、左を覗かせる形。志摩ノ海額をつけて右を脇腹に宛がい左で武将山の右腕を押さえ、動きが止まって数呼吸、志摩ノ海右おっつけで起こさんとするが武将山堪え、左を抜いておっつけに替え額を右肩につける。数呼吸、徐々に武将山出て青房、志摩ノ海の右手を嫌って左で牽制ののち、左から去なして右喉輪で突き起こそうとしたが、逆に左外筈で起こされ、右に引き落として左に廻る。志摩ノ海追って右を覗かせ左筈、武将山青房に堪えて東に廻るも左筈が効かず右腕も空を切り、懐に入られて赤房に押し出された。 |
