令和六年三月場所九日目観戦記
そ の 十(令和 6年 3月18日)
突撃型の天空海に一つ当たるや左に開いて出し投げ、送り倒して仁王立ち、早々と勝ち越した。翌日からの急失速は稽古の貯金が足りていないことを物語り、 毎日でない幕下以下と、15日間欠かさず取る関取との違いが如実に出た恰好だが、 5月はそれも解消して14勝の優勝、待望の幕内の土俵に戻る。 心配になるほど右膝を曲げて堪える相撲を取っていた若隆景、それが吉と出る相撲もあったが、今後それは難しかろう。
組みたくない千代栄に応じて紫雷、突き返しながらよく捌いて右で前褌、ところがこれが一重だったのがまずくて突き落とされた。 前にのめりながら頑張る紫雷、転がされて 7日目から 3連敗。
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十枚目取組・二
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