(愛知県蒲郡市) |
蒲郡駅から西へちょうど１kmのところである。蒲郡市民のスポーツの殿堂としてある「蒲郡市民体育センター」。
そして、蒲郡といえば、いくら惜しんでも足らぬ夭折の名横綱、玉の海の出身地である。・玉の海碑 この碑は昭和48年10月16日に除幕された。玉の海の蒲郡市後援会解散の折、その功を顕彰すべく、三回忌を期して建立したものである。 大阪太融寺の碑といい、蒲郡の碑といい、いかにこの横綱が後援会に愛されていたか、実によく分かる。 そして玉の海を誰よりも愛していたのが横綱北の富士だろう。伊勢神宮式年遷宮奉祝大相撲を終えるなり、 すぐさま除幕式に駆けつけた横綱北の富士が玉の海の思い出を語っている写真は時折見かける。 
さて、その写真だと、碑の周囲には何もないように見えたのだが…。それもそのはず、この碑は移転したのである。
最初はセンター前の広場に建っていたのだそうだ。ところが54年になって、武道館と相撲場の建設が始まって移動することになり、
翌年に完成をみた相撲場の玄関前に改めて据えられたという。センター充実の象徴ともいえるだろうか。玉の海の浮き彫りは等身大の立ち姿で、裏面には土俵一代の記録が彫られている。特に連続27場所勝ち越しは、もし病歿なかりせば、連続二桁勝利の大記録に書き換えられるはずだったろう。 それほどの強味と安定感を示していたのである。易簀とは学徳の高い人の歿するを敬っていうものであるが、あんなに若いのにこんな語が当て嵌まるなんて、敬うのはよいとしても、あまりに悲しすぎる。 |
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| (参考資料) | |
| ・ | 相撲史跡研究会(編)「相撲の史跡」６ |
| ・ | 「蒲郡市に玉の海の碑」(「相撲」昭和48年11月号) |
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