平成二十七年九月場所初日観戦記
そ　の　一(平成27年 9月13日)
　 7月の台風11号と同じように今回は17号に怯え、それが抜けてから安心して東京入り。東京は 1年 7か月ぶりだが国技館は 2年 4か月ぶり、 朝起きて、 7時50分に行ってみると、並びも並んだり大行列だ。この場所からモニター 3つをつけてリニューアルした切符売場は大賑わい。 伊勢ノ海(北勝鬨)と白玉(琴椿)が待つ木戸をくぐって、悠然場所入り朝 8時。

　前場所の観戦記でも書いたけれど、前回国技館で見たときには遠藤はまだ幕下で、髷が結えないどころか蓬髪だった。あれから 2年余り、 まだ三役には達していないが、今や人気を集める幕内力士、髪の成長に合わせてパネルが 3つ、相撲ファンを出迎える。

　売店もまだ準備中、廊下のこの光景も初日ならではと言うべきだろう。

　国技館はオープンしてから30年。まだ30年と言う勿れ、蔵前国技館は昭和29年の落成から数えると、30年で取り壊されている。 旧両国国技館に至っては、関東大震災後の再建から20年少々で国技館としての使命を終えてしまった。蔵前はそもそも資材が中古品だったし、仮設の時代もあったのでやむを得ない。 現国技館はまだまだ元気、というのは少し大袈裟で、直せばまだまだ使えます、というのが正しいのだろう。28年からしばらく場所間のイベントを行わず、 化粧直しに専念することになっている。
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