平成二十七年九月場所二日目観戦記
そ　の　一(平成27年 9月14日)
　初日と同じく朝の 7時50分、初日と同じくふらりふらりと国技館に行ってみる。初日と違うのはぼんやりした曇り空、それと木戸からのびる行列だ。 祝日でも何でもない、ただの月曜日、とくれば 2日目は失礼ながらかなり空いているのが通り相場だったのだが、この日の行列は初日を凌駕、ますます長い。

　ほんの少し残っていた前売券もはけてしまい、あとは当日券だけ。あの大行列のどこまでが入場できるやら。

　電光掲示板の決まり手表示機が、大きくくり抜かれてしまった…というわけではなく、この場所からリニューアルなのである。 初日は残念吊り屋根の向こう、 2日目にしてその威力をとくと拝見。

　はてさて取り進んで序二段の中ほど、 2組目の審判団が西の花道から入場してきたが、 4人しかいない。見ての通りで白房側が空席だ。 いないのは寺尾の錣山審判、初日は確かにいたのだが…あとで聞いたところでは、出勤したものの調子が悪く、持病の不整脈の疑いで検査入院したという。 ちなみに審判規則によれば、十枚目の取組も幕内の取組も、審判は 4人いればよいということになっている。序二段から幕下の取組は 3人いれば足りるし、 序ノ口以下は 2人でもよいとされている。でも現実には常に 5人を予定している。勝負すなわち番附に直結し、関取であれ取的であれ軽重はないはずだから、地位に関係なく審判 5人態勢であるのは正しいと思う。
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