平成二十七年十一月場所二日目観戦記
そ　の　一(平成27年11月 9日)
　初めての 3場所連続観戦、初めてプロペラ機に乗って福岡に入った。 9年前の記憶を頼りに服を詰め込んできたのはいいが、あのときは日が沈めば肌寒かったはずなのに、 今回は豚骨ラーメン食べないうちから汗だくだくである。初日の日曜日はあろうことか28℃、博多の駅前はイルミネーションの準備にかかっているが、そんな気分も盛り上がってこない。

　さて 2日目にした理由は単純明快、券が最も取りやすそうだから。この 5場所の売れ行きでは土日や終盤は危うし、と踏んでのこと。 この読みは当たったが、当たりすぎたきらいもある。それはまたいずれ。

　朝 8時を目指して曇り空の下、福岡国際センターに向かうと、その右隣の福岡サンパレス、大博通りに向けて白鵬が睨みを利かせている。

　そんなわけで国際センターに着いたが、前場所の 2日目とは全然違って、殆ど人がいない。しかも開場は 8時半だった。これはしまったと思ったが、 庇の下で待っていると、空は俄かに泣き出した。早すぎたのも悪くはないなと思いながら待つこと40分ほど、賜盃の前では芝田山さんが担当者を集めて訓示のようなことをしているのも見えた。

　彩りを添える幟は、会場に最も近いのが北の湖部屋へのもの。まさか11日半後にあんなことになろうとは…
(以下次頁)
前画面に戻る　次頁へ