平成二十七年十一月場所二日目観戦記
そ の 十一(平成27年11月 9日)
満員御礼の垂れ幕もないまま、中入後取組の始まり。
最初に登場は鹿児島産の千代鳳、左肘が捻じれ、右脇も空いたが、腰までは上がらず、地力の差で圧倒した。無茶な攻めではあったが、腹が生きる。
北太樹、この日も気を集め福を集めようとこの動き、左を狙って果敢に出る。豊響の突き放しとの攻防戦、右四つに組みはしたが、 左が深すぎて胸が合い、絞ろうとしたが無理で寄り倒されてしまった。行司の秋治郎は28代庄之助の弟子、素早く西に軍配。28代庄之助の場合は、 西に軍配をあげるならしっかり全身を西に向けて視線の先を軍配の先端に合わせたもので、秋治郎も目のつけどころはよく似ているが、体は半身という感じ。
この後しばらくは淡泊な相撲が続く。臥牙丸に蒼国来は腰の位置が全然違って、臥牙丸は走っただけの形だが、挟みつけて蒼国来を根扱ぎにした。
幕内取組・一
幕内取組・二
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