平成三十年九月場所初日観戦記
そ の 八(平成30年 9月 9日)
十枚目最初の取組は、関取に戻った常幸龍と関取になった天空海。天空海馬力を恃んで突撃したが、常幸龍は俵を蹴って猛反撃、砂かぶりに突き飛ばした。 この逆襲は常幸龍の土俵人生そのもの。
炎鵬右上手を許してぶら下がってしまうが、ただでは振られない。二度目の上手投げには小股掬いで対抗しようとした。体が伸びていて結局投げ飛ばされたが、良い粘り。
突っ張りの千代の海、立ち遅れてはかなわない。徳勝龍左で張って左を差す瞬間の写真が右上だ。右上手を取って引きつけ、左に逃れようとする千代の海を一気に青房に追いやった。 現在の徳勝龍にとって最も理想的な攻め。
青狼は全くの不運、右四つ左前褌に手を掛けたところで左上手投げを喰い、左足首が捻じれた。残り 2週間が長い。
剣翔は左横褌と右足とを狙われていいように弄ばれた。虚空を見上げ落ち込む剣翔。
(以下次頁)
十枚目取組・一
十枚目取組・二
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