平成三十年九月場所八日目観戦記
そ の 十五(平成30年 9月16日)
突っ走っていきたい阿武咲と、捕まえて煽りたい琴奨菊、帰趨を占うその立ち合い、琴奨菊の圧力勝ち。阿武咲の右腕が使い物にならない。
栃煌山に妙義龍は差し身の対決、差し手を争う腕に目がいきがちだが、やはり相撲は足で取るもの。膝が曲がっている妙義龍と、突っ立っている栃煌山、その違いが結果に直結した。
右と左の喧嘩四つ、朝乃山と宝富士は朝乃山が右を差し勝って優勢、向正面で強引に宝富士が左を巻き替えるも立ち腰で入らない。 朝乃山さらに攻めてグイグイ寄り迫り、これで 6勝目。
後半に入って、輝−千代の国は激闘、千代の国突っ張り、輝両差し狙い、千代の国嫌うと輝左喉輪、千代の国から右を入れて右四つ左上手、 輝が大きさを利して出んとすると千代の国一か八かの上手投げ、競り合って軍配は輝、筆者の席からならば輝に少し分があるようだったが断を下すのは難しいはず、物言いがつかなかったのは意外だった。
(以下次頁)
幕内取組・三
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