平成三十年九月場所八日目観戦記その十七

平成三十年九月場所八日目観戦記
そ　の　十七(平成30年 9月16日)

　出羽一門の両大関、栃ノ心－豪栄道。時間いっぱいになると栃ノ心は塩籠に走って向かうのだが、豪栄道から逃げているようにも見えてしまう。栃ノ心左右を固めるようにしてかち上げようとする。豪栄道は低く当たって左横褌狙い。栃ノ心起こせず、額をつけられて反ってしまう。その間に豪栄道は西に突撃、速攻で栃ノ心を片づけた。

　時間いっぱいの髙安、筋肉を浮き上がらせて凄んで見せる。時間前と時間いっぱいとで仕切り振りがまるで変わるのがおかしいのだが、時間前の仕切り回数が少なすぎる現状では希望が持てない。さて髙安得意の体当たりなのだが、一応正代をはね返しはしたものの、いくらなんでも高すぎた。髙安は左喉輪から引き落として左を差しにいくが、腰が入らずしかも高く、最後まで上体に頼って足がついてこず、青房に伸びてしまった。勝ちっ放しだった 4人のうち、北勝富士とともに髙安も潰えた。
(以下次頁)

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