平成三十年九月場所八日目観戦記
そ の 十八(平成30年 9月16日)
横綱陣は最初に鶴竜、両者左で踏み込むが、その速さ低さ、即ち鋭さの違いをとくとご覧あれ。 右が生きていないと相撲が取れない逸ノ城、この体勢では立っているのが精一杯だ。
ではここで
横綱土俵入り
のときに出したクイズの解答を。正解は上から 2枚目でした。 取組で塵を切っているこの写真は掌を返す前のところだが、見ての通りで掌が下向きだ。下向きの掌を下向きに返すという、訳の分からないことになっている。 鶴竜の相撲で立ち合いの鋭さを説いたが、稀勢の里は踏み込みも腰の据わりも、まるでなっていなかった。 玉鷲も上体ばかりで突っ込んでいて、これまた危なっかしい形だが、逃げも隠れもしないと踏んでのことだろう。 稀勢の里は腰にまるで力がなく一方的に押し出され、館内は妙などよめき。
石浦のところ
で書いた通り、腕をあげない白鵬の四股の前の動き。今のところ炎鵬には影響が及んでいない様子である。 相撲はあっさりしたもので、白鵬左で張って右肩で当たり、左上手を取って投げ捨てる。まるで相手にならなかった。
好勝負の多い中日、はね太鼓が終わっても、なお人の波。
幕内取組・六
前頁へ
前画面に戻る
