平成三十年九月場所八日目観戦記
そ の 十三(平成30年 9月16日)
貴ノ岩と隆の勝は 7月に十枚目の優勝決定戦と同じ顔合わせ。このあと貴ノ岩は10月 1日に部屋の消滅による移籍で隆の勝と同部屋になったので、 この割は優勝決定戦以外では見られなくなり、そればかりか12月 7日に貴ノ岩は角界を去ったので、もう二度と見られない取組となった。
石浦は
兄弟子白鵬
と同じく、四股の前にまともに腕をあげなくなった。様式化したのが昭和一桁とされているからそろそろ90年になろうかというところだが、 この兄弟弟子は逆行していて困ったものである。簡単に言えば、みっともない。その代わり兄弟子と違って、汗はまあまあ拭いている。取組は隠岐の海戦、腰の据わり具合の違いが一目瞭然。
サッと前に出ていけるのはどちらか、嘉風と佐田の海。佐田の海は左をおっつけられているのに右を巻き替えにいってしまい、起こされた。 出ていくのは当然嘉風、赤房下の呼出しと控えの千代丸が体を躱し、押し出された佐田の海に花道をつくる。
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