平成三十年九月場所千秋楽観戦記
そ の 十三(平成30年 9月23日)
左を取った魁聖の迫力豊かな攻め、豪栄道を退けた圧力で正代も一蹴した。正代にこの迫力を求める声も大きいのだろうが、攻め腰になれないし、 挟みつける攻めがないしで、望みがかなり薄そうだ。三役復帰の星を得た魁聖、一つ大きく息をつく。
勢は左下手を取られて千代大龍を下に入れたところでどうしようもなく、右でおっつけてみたり小手に振ったりしてみたが、最後は右が遊んで吹っ飛ばされた。 これまで赤・青・黒の各房の方には関取が飛んでいたが、ここで白房にも飛んでいく。
中日で 6勝 2敗、大きな相撲を見せて絶好調だったはずの朝乃山、いつの間にか 7勝 7敗にまで急降下、右でかち上げるが踏み込みがなく、 押し合いになってどうしたらいいのか分からないという風情。だいぶ時間が経ってから朝乃山押して出んとしたが、足の運びがガタガタで腰が立ち、自ら俵に下がって引く最悪の動きで負け越し、館内あちらこちらから落胆のため息。
(以下次頁)
幕内取組・四
前頁へ
前画面に戻る
次頁へ
