令和元年十一月場所初日観戦記
そ の 七(令和元年11月10日)
魁聖の背中の毛はなぜ真ん中(背骨のあたり)だけ生えないんだろう、なんてどうでもいい話をしながら見る大奄美戦。 先に左で前褌を取った大奄美、痛めている右腕が窮屈になった右を抜くと、大奄美は入らなかった右を巻き替えたが、ここで魁聖も右を巻き替えて、結局右四つになった。 この時点では大奄美の方が形が良かった。ところが魁聖が右で下手横褌を取ると、大奄美は簡単に起こされたのだ。 こんなに力が違うのか、という驚き。
ここで協会御挨拶、東西の花道から千両役者が入場するところ、それに先立ち出足鋭く正面通路、コート片手に北の富士氏が到着し、出番を待つ。 真横から見る御挨拶、10の便腹堂々と、土俵を占めるその中で、理事長述べるこの一節、「横綱鶴竜の休場は、大変遺憾ではございますが」。 北の富士氏は表情を変え、横なる太田アナウンサーを見た。
攻め込んでくる勢に対し左おっつけから左が覗いた矢後だが、右上手投げにひとたまりもなかった。 左がきちんと入らず、左膝の屈伸がままならぬようで、勢の右につくことが全くできず。
とうとう幕内から下がった栃煌山、左足は前々から悪いが、さらに右大腿に×の字のテープ。幕内復帰どころか関取維持もどうなのかと思ったが、 徳勝龍のやること全てにきちんと対応、問題にしなかった。
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十枚目取組・四
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