令和二年一月場所初日観戦記
そ　の　一(令和 2年 1月12日)
　初場所見物は 3年振り。沈滞ムードだった前場所のイメージを一掃したいという望みから、新年最初の興行日に相撲場にやってきた。

　両国駅にお座敷列車の「華」がいたからというわけでもないが、まずは華々しい幟の数々から。駅舎沿いに歩いて国技館に向かえば、 まずは相撲部屋に贈られた幟、これが太鼓櫓をバックに林立しているのが目に入る。左に目を転ずれば、開店間もない「Oh!相撲市」の背後に並ぶ十枚目力士の幟。 その中には、蘇った照ノ富士のものもある。実は木村容堂の幟もある。

　木戸の手前まで進んでいけば、要石というべき役力士の幟。白鵬・鶴竜・貴景勝・豪栄道・安・栃ノ心・朝乃山…ん？栃ノ心？？？ この場所、栃ノ心は西前頭 6枚目に後退している。ちょっと不思議な順序だ。ちなみに御嶽海はというと、朝乃山よりさらに右、左下写真の右端で切れている。 しかも御免札の蔭に隠れ、すっかり目立たなくなってしまった。

　ここは東京、松の内も過ぎ去った 1月中旬だが、この日はまさに本場所の元日、木戸の両側に門松が一対。初春のめでたさよ。 快晴とはいかず、ひどい暖冬という中では寒い日だったが、この場所こそは熱くなれよと、期待を抱いて木戸をくぐる。
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