令和二年一月場所初日観戦記
そ の 二(令和 2年 1月12日)
昨年
・
一昨年
と後輩を連れてきた国技館だが、今回の相方は久々に先輩である。「関東にいるうちに行っておきたい」というスモウビギナー、両国に来るのも初めてだとか。
頃は昼飯時…も過ぎて 1時になろうかというところ、東から登場するは平成30年の高校横綱・北の若。初土俵から 6場所目で幕下に上がってきた。 埼玉栄高の高校横綱といえば現大関豪栄道(平成16年)がいるが、豪栄道と違ってこちらは長身、鉄腕を唸らせて突っ張った。 右を差されて肩越しの左上手を取り、体を廻して鳴滝をぶん投げる。なるほどスケールが大きいが、突っ張る腕につられて腰も上がってしまう。すり足をもっとたくさんした方がいい。
前場所
慶天海に飛び込まれた朝興貴、この場所もまた初日に対戦。写真は撮らなかったが、 今回は左を差す恰好ですぐには懐に入れず、突っ張った。しかし慶天海が体勢を下げたところで両手突きにいってしまい、透かされてバッタリ。相撲は難しい。
ロシア(トゥバ)生まれでモンゴル国籍、見るからに逞しい狼雅は初土俵から 8場所目、平成29年の高校横綱。出身地をモンゴルからロシアに変更した。 相手の若隆元は狼雅が左上手を求めて変わるのに対応し、逆に叩いて崩しにいく。このときの若隆元も腕の筋肉が盛り上がる。狼雅残して突っ張ると、体の硬い若隆元引き落とされた。
場所前の稽古で石浦と殴り合い、譴責処分を受けた宝香鵬、右下手を引いて頭をつけたが、却って希善龍得意の肩越しの左上手を許し引き据えられる。 自分が窮して相手が伸びやかに動ける好例。千代ノ皇は右の力で北はり磨を攻めるも崩せず、懐に張りつかれた。下半身の動きが遅くなっている。
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