令和二年九月場所初日観戦記
そ の 九(令和 2年 9月13日)
両者額で当たったが翔猿の方が型を崩さず、志摩ノ海は上体が起きた。翔猿右で下手を引いて左でおっつけ、志摩ノ海が術をなくして左から去なすところ、 翔猿一気に西に突撃して快勝、そのまま誰もいない砂かぶりを駆け抜け、記者席を飛び越えた。土俵から落ちても急停止する必要がないので、砂かぶりを広く使って走る力士の多いこと。 早い時間の取的の相撲を見ているようだ。
前場所から尻を高く上げる仕切りから立っていくようにした琴奨菊、その効果のほどはどうなのだろうか。初速はありそうだが加速がつくのか。 右四つの魁聖に左前褌狙いでいくのかと思ったら、左も入れて両差し、あっという間に完勝して見せた。
改めて
書く。佐田の海の四股はお手本のよう、もっと注目されて欲しい。ところが立ち合いは阿武咲に圧倒され、右突き落としにいって足が空廻り、 尻から落ちる最悪の負け相撲に終わった。
(以下次頁)
幕内取組・二
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