令和二年九月場所千秋楽観戦記
幕内取組・一(令和 2年 9月27日)
| 令和二年九月場所千秋楽観戦記 幕内取組・一(令和 2年 9月27日) |
 | ○逸ノ城(上手投げ)千代ノ皇● 逸ノ城右を固めると千代ノ皇右肩を出して両差し狙い、少し差し手を争ったが、左上手の逸ノ城一瞬右で首を引いて上手投げを見せ、右上手横褌を取り、東から赤房に三度寄り、左上手投げで土俵中央に叩きつけた。 |
 | ●勢(引っ掛け)松鳳山○ 勢頭で当たるが松鳳山左肩で当たって逆に体勢を下げ、左を固めながら右筈で東に押し、勢が右を固めて当たり返すと松鳳山左おっつけ右喉輪、一度見て松鳳山再度右を押すと勢右で張って左おっつけで喉輪を外したが、松鳳山左に変わって去なし、互いに頭を下げんとしながら押し合い、松鳳山が右でおっつけると勢右腕で強引に押し上げて出んとしたが、松鳳山左に廻ったあと勢の左腕を僅かに手繰ると、勢前にのめって右肩から青房に転がった。 |
 | ●佐田の海(寄り切り)豊昇龍○ 両者額で当たって豊昇龍左筈右で肩を押し、佐田の海が左で宛がって右で顔を突き上げると豊昇龍再度頭を下げ、佐田の海が右で首を引いて左に廻ろうとすると豊昇龍左で尻を掴みながら右差し手を返して向正面に殺到、佐田の海を吹っ飛ばした。 |
 | ●志摩ノ海(寄り切り)若隆景○ 若隆景両手で突きながら額で当たると志摩ノ海額で当たって左右でおっつけんとするが、若隆景右で首を引き、志摩ノ海左からおっつけんとすると若隆景左で喉を押しながら右を巻き替え、額をつけて左でおっつけ、志摩ノ海が右筈で起こそうとすると若隆景逆に東に押し進む。志摩ノ海右足を徳俵に掛けて右で喉を押し上げると若隆景の足は止まり、次いで右から突き落として若隆景を東土俵赤房寄りに倒したが、その前の志摩ノ海の右足が蛇の目を蹴っていて元基の軍配は若隆景、物言いなし。 |
