令和二年十一月場所初日観戦記
そ の 十四(令和 2年11月 8日)
右の相四つなのに左四つ、右上手を取ったのは魁聖で、右が上がった豊昇龍は勝手が悪いが、魁聖は左足が痛いのでこれまた勝手が悪い。 豊昇龍の左下手投げはさほど強烈でもなかったのに、足を遅れない魁聖あえなく横転。
さて炎鵬である。前場所は下半身の衰えが目についたが、この場所は上半身の盛り上がりが前場所よりもさらに失せた。途中まではうまくいっていたのだ。 豊山の大欠点である上体だけの高い突っ張りを掻い潜り、懐に入っていった。なのに取った左下手を離して引き落としにいくのはピントのずれた戦術、 豊山の突きを誘発して潰される。この鼻血は何の勲章にもならない。
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幕内取組・二
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