令和二年十一月場所初日観戦記
そ の 十三(令和 2年11月 8日)
高校相撲も大学相撲も経験がないが、20歳で初土俵を踏んだ変わり種、天空海は30歳にして新入幕。自慢は当たりが強いこと、単純な相撲とは言えるが、 裏芸として右の掛け投げがあるのは柔道経験者ゆえか。しかし相手が悪かった。手練れの千代翔馬を前に、気がつけば赤房に潰れていた。 足を伸ばしたり腰を反らせたり、渋い顔の天空海。どうやら途中で意識が飛んでしまったらしい
すっかり筋肉が萎んだ炎鵬の入場を目にして、それから逸ノ城に目を移せば、やっぱり大きい。けれど、大きくても動けなければ意味がない。 千代の国に引かれると逸ノ城、足を揃えて跳ね上がってしまった。動きの軽さが違う方向に出ている。大きいといえば、千代の国の右肩のテープ。 久々の再入幕に暗い翳とならなければ良いが。
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