令和二年十一月場所二日目観戦記
そ の 四(令和 2年11月 9日)
一山本、膝の曲がりは今一つだったが、威力ある突っ張りで栃丸を問題にしない。 1月以来の関取復帰を目指し、好スタート。
左差し右おっつけの武将山、寺沢の左足を完全に浮かせて圧倒。ガチッと嵌まった押しの型、やや右の肘が上がってしまったが、 寺沢の廻しが武将山の胸のところまで上がるほどの馬力で破綻を見せず。
矢後は突っ張りながら右前褌を何度か狙った。上体が立っているので前褌には全然届かないが、それなりに長い腕を利して叩き込む。 これだけ膝が悪くてガタガタとした動きなのに、懐が深いのだから不思議ではある。
初日
素晴らしい勘の冴えで錦富士を仕留めた宇良だったが、千代の海得意の突きは激しかった。 背の低い宇良の顔が千代の海の髷の上の見える。ますます突きを浴びて東に沈没。
(以下次頁)
十枚目取組・一
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