令和三年三月場所二日目観戦記
そ の 十八(令和 3年 3月15日)
白鵬が右足を出してから12秒、宝富士が出ようとするところ、一つ右足で踏ん張って左から抱え上げ、やや反り身になりながら右で頭を押さえて叩きつけたのだが、 右足を廻しながら何度も引かなければならない。一応東の二字口で右足を立てた恰好の蹲踞をした白鵬、耐えかねて立ち上がってしまう。 この体調なのだから、横綱が意欲だけで出てきてはいけないと思う。序盤だけ出て場所前からの負傷を理由に休場したのは過去にもあったのに。果然、翌日から休場である。
将豊竜の弓取式…よりも、この場所は化粧廻しに注目だ。本来、大阪でしか見られない、東西会の化粧廻しである。筆者も12年振りに見る。
規制退場の時間稼ぎを兼ねる抽籤会は、この場所が 3場所目。籤を引くのは安美錦の安治川さん。何せ 2日目なので、呼出し重夫さんが「今日はあんまり人がいらっしゃらないので、当籤する確率も高いと思いますので」と。 そう、安治川ゴッドハンドの効験、ますますその威力を発揮した…はずである。
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