令和四年一月場所二日目観戦記
そ の 十九(令和 4年 1月10日)
東方は貴景勝と宇良が続けて敗れたので、照ノ富士に水をつけるのはつけ人の桜富士。この場合、通常なら宇良が負け残りで控えに在ることになるがそれは無理というもの。 従って、永谷園の懸賞旗が目立つが、東の控えに目をやれば、西岩(若の里)審判しかいない。遡って平成27年 9月の13日目、東は佐田の海・照ノ富士と敗れ、 照ノ富士が右膝を大怪我して負け残りをしなかったため、誰もいなくなったことがあった。
照ノ富士右肩を出すと若隆景一度左上手を求めたが、すぐに照ノ富士の右を引っ掛けた。照ノ富士向き直ったが押し上げられて数度左足が上がる。 ところが照ノ富士左足を上げたまま左から引っ張り込むと、若隆景が右が入ってしまった。照ノ富士すぐに抱えて小手投げ、若隆景分かっているから右足を外から飛ばすが、 照ノ富士も分かっていて掛け投げを続け投げ捨てた。座り込んだ若隆景は、このあと土俵に視線を落とした。
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