令和四年九月場所十一日目観戦記
そ　の　一(令和 4年 9月21日)
　間を 3場所おいた本場所見物、時は移り、昨年来土俵の主軸となっていた照ノ富士が精彩を欠くようになった。 この日は正面西寄りの席で横綱土俵入りの写真撮りを楽しみにしていたが果たせない。

　華々しく電光式になった国技館南側の掲示を横目に正面木戸に向かうが、場所中にしてはやけに地味である。 くすんでいるのは曇天のせい…だけではなくて、この日は台風が抜けたあと。だから力士幟が立っていなかった。

　 8時15分から太鼓が始まり、相撲場の朝が始まる。とはいえ11日目は週の真ん中、 2年半前のようなチケット争奪戦もないから、 行列は数十人といったところ。開場の 8時半にゆったりと入場だ。

　力士幟は、このように畳まれていた。竹竿の頂部にかぶせる竹とセットである。これを竹竿にドッキングさせて、幟を伸ばして立てるわけだ。 10時頃には見事に立ち並び、日差しも出てきて彩り豊かになっていた。これでこそ相撲場である。
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