令和四年九月場所十一日目観戦記
そ の 二(令和 4年 9月21日)
2階席から見下ろしてみると、新型コロナウイルス流行前に戻ったかのように見える。桝席の 9列目以降を半数に制限しているから完全に元に戻されたわけではないが、 上限9,265人で通常の87％、あと一息といったところ。とはいえチケット入手難の状況に戻って欲しくはないから心境は複雑。
この日最初の取組は、東から若金子、西から佐野。開場から45分の 9時15分では、「大変長らくお待たせ」させられたという感じはない。 左膝に装具をつけ、充分な蹲踞とならない若金子だが、素早く二本差しての寄り身で佐野を退けた。
弓取の聡ノ富士は城皓貴(じょうこうき)と対戦。城皓貴は番附について 3場所目だが、わんぱく相撲にも出ていて相撲経験は長い。 とはいえ聡ノ富士の現役生活は城皓貴の相撲経験の倍を超える。城皓貴の両手突きを右から払って両差し右下手、右肘を張って出る寄り足の速さよ。
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