令和四年九月場所十一日目観戦記
そ の 四(令和 4年 9月21日)
腹を満たして昼の 1時も過ぎ、幕下の 3番目。東からは最下位60枚目の羽出山(はつやま)。 3月に三段目100枚目附出で登場してから半年で幕下に上がった。 玉ノ井部屋なのでいずれは「東」の字がつくのだろう。羽出東でもいいような気がしている。両手突きから得意の突っ張りにいこうとした羽出山だったが、腕が伸びない。 逆に北勝丸が突き勝って左四つ両廻し、羽出山左掬い投げにいくが腰が廻らず、上手を突きつけられて東に敗れた。
二本柳は、幕下30枚目前後に壁があるようだ。この日は左を差して体を寄せていったが、そこまでの過程で相手を見すぎてしまい馬力が生きない。
将豊竜は幕下中位から下位に下がりつつある。右で大きく張ったら大きく空を切り、大和湖に懐に入られた。
若隆元は左に変わって左上手、右四つから寄っていき、霧の富士の打っ棄りにかなり傾いたが、左足を俵に掛けて右を突きつけ寄り倒す。 四つは左のはずだが敢えて左上手を求める立ち合い、何かを試しているのだろうか。
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