令和四年九月場所千秋楽観戦記
そ　の　一(令和 4年 9月25日)
　天気も荒れて土俵も荒れた秋場所も、14日間取り進み、東京場所納めの日を迎えた。やっと晴れた千秋楽、快晴とまではいかないから陽光は柔らかく、過ごしやすい。

　開場の 1時間前、散歩がてら、ぶらぶらとそぞろ歩き。朝の 9時、そんなに人出は多くない。幟を背にして記念撮影をする人、いるにはいるが、まばらといったところ。

　ちょいと汗を浮かべながら、相方と合流して国技館に戻ってみると、意外や意外、そんなに長いものでもないが、行列ができている。 頭の上から撥の音。両国の本場所では今年最後の太鼓だ。

　相方の筋肉見物もこれで 6回目、松鳳山はいなくなってしまったが、若隆景がいる。 5月に揚がった優勝額は、あと 5年掲げられる。 着いたらまずは額を見て、何時間か経ったら本物を見て、これぞ贅の極み(贅肉はないけど)。
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