令和六年三月場所九日目観戦記
そ の 七(令和 6年 3月18日)
幕下上位五番の 2番目、西の塚原は突き起こして赤房に攻め、右を差されたが右筈で組ませず聖富士を破る。 足幅が狭まったり膝が開き切らなかったりという難点はなくならないが、この場所後やっと初めて関取になった。
次の相撲、西は阿武剋。狙った左がすぐには取れなかったが、生田目に突っ張られても腕の長さで逆に突き返してから左四つに捕まえ、 引きつけて寄り切る。懐の深さはなかなかのもの。
4番目、東の勇磨は右の突きが抜けて左四つで一気に出られたが、左下手を引きつけて堪え、下手を切って右でおっつけ、 額をつけて持久戦、互いに足を狙う動きを見せ、額をつけ合って動きが止まった。
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