令和六年九月場所二日目観戦記
そ の 十六(令和 6年 9月 9日)
弓取式は初日に続いて琴翼の担当。初日と比べると弓の持ち替えがいくらか滑らかになったかなと思う。弓の真ん中を背中で探知しなければならないわけで、 力士には厚い筋肉がついているわけだから、却って難しいのではなかろうか。
せり上がって右掌を返してしまうので、四股に備えて右足を引くところで再度小さく返そうとする不思議な癖がついている。 どちらか 1回できちっと返してしまえば良いのだ。実はもう 1つ、大問題があるのだが、それは機会を改める。
夕方 6時すぎとはいえ、まだ明るさの残る秋場所の序盤、櫓の上からは撥の音。「てんでんばらばら」と観客の帰るさまを表現しているともいうのだが、 却って名残惜しくなってしまうのはなぜだろう。
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