平成二十七年七月場所八日目観戦記
そ の 五(平成27年 7月19日)
三段目最後の相撲に出てきたのは芳東だ。気がついたら幕下にもいなかった。芳東もかなりの年齢になったが、相手の前田も土俵生活が長くなった。 芳東の懐が生きたといえばそれまでだが、活気のある相撲ではなかった。
一方、左膝のサポーターは大きなままだが、蹲踞の形がかなり戻ってきた鳰の湖、控えから立ち上がりこの表情。欠伸ではなく、気合を込める。 そして相撲も良い出足で久之虎を圧倒、徐々に戻りつつあるようだ。
両膝のサポーターは慶天海、十枚目に上がった24年 9月は筆者も見物に出かけているが、慶天海は 3日目から休場となってしまったので見ていない。 序二段で痛めた左膝に加え、十枚目で痛めたのは右膝で、両肩にも故障があって苦労している。立って右上手を取り投げ飛ばしたが、 左足で蛇の目を踏んで負け、西で下がりを捌こうとする姿が淋しい。
そうするうちに時刻は午後 2時。日曜の館内、客足好調の図。
(以下次頁)
前頁へ
前画面に戻る
次頁へ
