平成二十七年七月場所八日目観戦記
そ の 十(平成27年 7月19日)
石浦、足の位置を決めるまでが長すぎ、そして相手を出し抜くようにさっさと立ったが、完全に受けられてしっかり見られ、動きすぎのようになって腰が崩れ、 見事に突き落とされた。小兵としてよく動き、きびきびとした面白味のある取り口も、仕切りがこれでは非常に印象が悪い。
旭日松がさっさと塩を撒いて土俵に入っても、富士東はまだ塩を取ってさえいない。この写真では分からないのだが、旭日松が早すぎるのだ。 その旭日松、拙速な肩透かしを読まれて完敗。富士東の右喉輪がこんなにいいところに入るとは。
見事な太鼓腹、重量感ある千代丸が、なんとなんと土俵から浮き上がる。蒼国来の力強いこと。
午後 3時半の館内、ほぼ埋まった。今や素晴らしい出足を誇るのは、どの力士でもなく、観客である。およそ16,000の視線を集める土俵では、 早くから期待されていた達改メ輝が金色の締め込み姿で仕切っていた。輝は腰が高いまま上体をほぼ水平にして押していく感じで、 押す力は随分ついたと思う一方で、起きてしまうと残す腰がない。この場所比較的好調な土俵を展開する朝赤龍を相手に、輝は悩む。
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十枚目取組・三
十枚目取組・四
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