平成二十七年七月場所八日目観戦記
そ の 十三(平成27年 7月19日)
左膝の故障が重い千代鳳は十枚目に落ち、星はそれなりに伸びて 5勝 2敗だが、蹲踞からして痛々しく、立っても攻め切れず貴ノ岩に喰いつかれ、膝が持たずに敗れた。
再入幕の里山には新入幕の青狼、どちらが低く組みつくかと思ったが、青狼が嫌った様子。青狼は黒星先行のヌケヌケで、悪い左膝に粘りがないが、遅攻型の里山を潰してヌケヌケを継続した。 それでもこのままでは負け越しで、10・11日目と連勝して息をついたのも束の間、14日目から連敗して 1点の負け越しに終わった。
若々しさを謳われた旭天鵬老も、この場所は腰がすぐに伸び、大きく振るにも土台が揺らいで黒星続き。土俵上ではいつに変わらぬ挙止を見せているが、その心中は穏やかではあるまい。
(以下次頁)
幕内取組・一
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