平成二十七年九月場所初日観戦記
そ の 三(平成27年 9月13日)
弓取りでお馴染み、聡ノ富士が東から登場。札幌の初日ではこの小兵が二本差され、高々と吊り出されてしまったが、巡業は巡業、本場所は本場所、業師ぶりに期待といったところ。
36代庄之助が「歴代の弓取り力士の中でも最速でしょう」と評した弓捌きと比べれば、相撲が速いとまでは言えない聡ノ富士だが、 この日の頭捻りはまさに見事、相手白海竜の体が完全に伸びている。典型的な頭捻りといえよう。
黒房の向こう、旭天鵬改メ大島の姿が目に入る。ジャンパー姿を目にしてしまうと、さしもの鉄人にもこの日がくるのねと思う。
聡ノ富士の特技には襷反りがあるが、西から上がった宇良は居反りの名手として名を知られ、アクロバット宇良とまで一部では言われているようだが、 プロの世界では変化に富んでこそいるものの奇手にはいかない。左おっつけからのとったりは素早く、切れ味鋭くきっちり決める。 呼び上げられるなり大変な歓声、いずれ関取として喜ばれて欲しいと思う。
(以下次頁)
前頁へ
前画面に戻る
次頁へ
弓取りでお馴染み、聡ノ富士が東から登場。札幌の初日ではこの小兵が二本差され、高々と吊り出されてしまったが、巡業は巡業、本場所は本場所、業師ぶりに期待といったところ。
黒房の向こう、旭天鵬改メ大島の姿が目に入る。ジャンパー姿を目にしてしまうと、さしもの鉄人にもこの日がくるのねと思う。