平成二十七年九月場所初日観戦記
そ の 七(平成27年 9月13日)
相撲景気は横溢の感、満員御礼の垂れ幕も下がり、いよいよ取組は残り21番。その内容は大変良いとまでは言えず、どうしたのかなと思わないでもなかった。
2番目は朝赤龍が東から登場、よくぞ帰ってきた。朝赤龍といえばしぶとくて、右が取れれば投げが強くて、低く喰いついての寄りもあって…という多彩な取り口が売りだったはずが、 足の痛みもあるのだろうが、低さも失われているのが気になっていた。高砂部屋の一枚看板、幕内に戻って久々に金看板となる。
蒼国来の左の返し、そして右からの絞り、この型を見られるのは幸せだ。逆に鋭い突進を封じ込められた北太樹、絶体絶命の剣ヶ峰から一度は逃れたものの、 結局負けて首を捻る。礼をしてまた首を捻る。悔しがるのに15日分のエネルギーを使い切ってしまうのではないか。
新入幕の大栄翔は身上の突っ張りで攻めようとしたが、如何せんガッチガチ、時天空が廻り込もうとしているのに、大栄翔の力の向きは控えの千代鳳の方にいったまま。 酸いも甘いも噛み分けたといったところか時天空、新人退治の関所番には打ってつけ。左突き落としでサラリと躱して、表情変えず白星頂戴。
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幕内取組・一
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