平成二十七年十一月場所二日目観戦記
そ の 八(平成27年11月 9日)
潜りたい里山、変わり気味に躱す荒鷲、頭をつける里山、起こす荒鷲。里山は左が宙ぶらりんで右は廻しが伸び、力尽きて黒房に押し飛ばされた。
正代のこのまずい立ち合いは富士東に絶好の的を与え、一度右から掬っただけで正代には何の見せ場もなく、足腰の脆さを見せて正面に尻から崩れ落ちた。 正代はこの場所十枚目優勝を飾ったのだが、筆者には下半身がどうにも物足らなく映る。
英乃海の取り口は顎を上げたまま右を差そうとする無理なもので、上体が柔らかくできているので掴みどころのない相撲になる。 そんな英乃海を押して攻めようとした北はり磨だが、英乃海強引に押さえつけて外枠に足を取り、正面に投げ倒してしまった。 「あ〜れ〜」「ご無体な〜」などとはしゃぐ我が桟敷…
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十枚目取組・四
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