平成二十九年一月場所初日観戦記
そ の 六(平成29年 1月 8日)
水桶も設えられて、いよいよ十枚目の土俵入りが始まる。
赤房下で照強、関取としての晴れ姿を初めて見せる。この照強はガチガチで、柏手を打ったらもう頭が真っ白になってしまったようで、ピクピクしている。 あとでよーく見てみると、手を打つなりいきなり両手をあげようとして混乱が始まり、最後に両手をあげて帳尻を合わせた、という恰好になっている。 写真に見える影は前の観客の両腕だが、客の方が土俵入りが上手だった…かもしれない。ちなみに宇良が青房にいるが、旭秀鵬の蔭に隠れて全然見えない。
十枚目の下位に下がって苦戦中の里山や、アキレス腱断裂から再起して苦闘しながら幕内返り咲きを目指す安美錦らが西にいる。
この頃から、徐々に警備体勢が厚くなってきた。そして、館内にも天覧を知らせる旨の放送があり、拍手も起こった。
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