平成二十九年一月場所初日観戦記
そ の 七(平成29年 1月 8日)
幕下上位は、佐田の富士と翔天狼が続けて殆ど相撲にならずに敗れた。佐田の富士は一昨年秋に自己最高位を更新して前頭 2枚目、ところが翌々場所には十枚目の 2枚目に陥落、 この場所とうとう幕下に落ちた。翔天狼は幕下暮らしが 1年を超えた。再浮上は難しそうだ。翔天狼に至っては石橋にまるで歯が立たず、石橋は 3月に朝乃山として関取となったのだから、栄枯の対照極まれりの感。
さて写真は北はり磨に朝赤龍、当たり合ってすぐに突き落とされた朝赤龍だが、立ち合いのやり直しとなって救われた。なのに一方的に押しまくられて結局黒星。 高砂部屋の創設は明治11年、以来初めて部屋に関取が不在となったこの場所、石橋が上がったので 1場所で終わったが、長く支えた朝赤龍の方は今後が心配される。
いよいよ十枚目、 2番目の相撲に照強が東から上がったが、肩に力が入りすぎている。同時に関取となった坂元改メ大奄美に被さってしまい真っ直ぐ運ばれて終わった。 もう一人の新関取、力真は突っ張りから左四つに組んで落ち着いて取り、旭日松を動かさずにしっかり料理、好スタート。 大奄美の完勝を控えで見た、奄美の総大将(とは誰も言っていないだろうが…)里山だったが、こちらは誉富士を止められず顔を歪めながらの完敗。
貴賓席はというと、資料を置いているところだろうか。
(以下次頁)
十枚目取組・一
十枚目取組・二
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